亡国のリハビリテーション論

理学療法士として働きながら現在のリハビリの問題を考えていきます

訪問リハビリ?訪問看護? その1

訪問リハビリと訪問看護の違いって?

 

家でリハビリを受けたいなら、訪問リハビリでしょ?そう思うのが普通ですね。

しかし、ほとんどの自宅でのリハビリが訪問看護ステーションから来ているのをご存知でしょうか?

いやいやいや、私が受けたいのは看護ではなくてリハビリなの。

と言われる方も大勢いらっしゃると思いますが、ぶっちゃけどっちの制度でもリハビリを受けることができます。

 

どちらも共通することは、介護保険を利用することが原則であること。

あと、リハビリを受けたいと思っても医師が必要性を感じて指示を出す必要があること。

ケアマネジャーが間に入って調整してケアプランという介護のプランを作って利用することになりますが、

訪問リハビリは病院やクリニック、老人保健施設など医師が常駐している施設から派遣されます。

訪問看護からのリハビリは、訪問看護ステーションから派遣されます。

 

訪問リハビリは、主治医とは別に派遣先の常駐医師の診察を月に1度必要とします。(主治医からの情報提供で済む場合もあり)

訪問看護は、普段受診されている主治医からの指示でできますが、3ヶ月に1度その看護ステーションの看護師の看護評価を必要とします。

 

似て非なる制度が2つあることにメリットがあるようでないようで、なぜこのようになっているのかは、制度上の問題点があったからです。