亡国のリハビリテーション論

理学療法士として働きながら現在のリハビリの問題を考えていきます

リハビリ難民問題

リハビリを希望される患者様は潜在的には大勢いらっしゃいますが、

実情として満足なリハビリを受けることができていない方が多いことも事実です。

 

通常、我々は風邪をひいたら内科にいくと医師の診察が受けられ、怪我をすると外科や整形外科に行って診てもらえると普通に考えますよね。

じゃあ、リハビリをしてもらいたいからリハビリテーション科のある病院に行けば、リハビリの専門医がリハビリをしてくれるのかと言うと、そういうわけではないのです。

 

まず、リハビリをするのは医師ではなく、理学療法士作業療法士言語聴覚士です。

医師も必ずしもリハビリテーション医が診る必要性はありません、内科でも整形外科でも医師が判断してリハビリ処方を出し、それに従いリハビリ職種がリハビリをします。

そのため、理学療法士などに直接リハビリを受ける権限がないため、医師が判断した時のみリハビリができることになります。

 

病気を患い、障害が残っても発症から長く、リハビリができる期限を超えている場合は、通常であればリハビリテーション病院に行っても門前払いとなるでしょう。